アサリはどうした?の巻

odarinden2005-05-25

芦屋浜で採ったアサリの続きです。
二晩かけてたっぷり砂と泥を出した。
貝殻表面のヌルヌルもきれいに洗い流した。
どれも大きくて身がプリプリしているのだが、
磯が放っていたトイレのような臭いとヘドロ混じりの浜を思うと、
正直、気分はルンルンとはいかない。
だめもとで茹でてみて、あまりに臭かったら仕方ない。捨てよう。
そういう決心をして、昼休み、アサリを火にかけたのだ。


アクを取って火を止める。
と、おいしそうに湯で上がっているではないか。
そして、ひとつだけ毒味した。
……美味しい。 あぁ、なんて美味しいアサリ!
コクがあって、貝の旨味がたっぷり出ているんです!
それにこの歯応え。なんてプリップリなんでしょう!
rindenはかつてこんなに美味しいアサリを食べたことがあるのか。
いや、ないと思う。それくらいに旨いのだ。もう驚きである。
声上げるおばさん2人。そして、しばし沈黙。
「でもさぁ、なんか、ヘドロの味が残ってない?」
「うん…。舌の両サイドあたりに」
気のせい。そう、きっと、気のせいに決まってるんです。
あの場にいた者にしか分からない、このネガティブイメージ。
それが脳から神経を通って舌に伝達されているに違いない!
あぁ、でも。でも。
この、確かに感じる「ヘドロかも」感は何なんでしょうか。


貝は毒を溜めるという。
「やっぱり、ここまでにしておこか」
大事を取って&涙を飲んで、そういうことになった。
あまりに残念な決断であった。