最後の将軍

odarinden2011-02-02

時代劇専門チャンネルにて連日楽しんでいた大河ドラマ徳川慶喜」、
本日最終回でございました。泣。
本放送は1998年で、私はこれが初めてリアルタイムで見た大河ドラマでした。
その前年から坂本龍馬がマイブームだったので、それはそれは楽しみにしていたのですが、
幕府の側から描いた小難しい内容で、期待に反してちっとも面白くなく、ほとんど何も覚えていない状態…。
今回見直して、やっぱり小難しくてハードル高かったなぁというのが正直な感想ですが、
逆に真面目で実直な脚本や演出に好感を持てたのは確かです。


著作権がクリアできずに本編前のアバンタイトルがカットされているため、
前回のおさらいや時代背景の詳細が説明されないのよね。
いくら毎日見ていてもなかなかキビシイものがありました。
国を揺り動かす大事に至って江戸幕府と京の朝廷での二重権力状態になっていたし、
そもそも開国だ尊皇攘夷だといってもいろいろな考え方や派閥があるわけで、
そこへきて日々情勢が変わったり誰それが寝返りしたりして、今どうなっているのか把握しずらい。
幕府内部では老中たちが集まって「どないしよ〜」と会議ばかりをしていて、そもそもほとんどがそんな場面ばかり。
かなり突っ込んだ内容まで描いていたと思うので、マニアックなファンにはたまらないでしょうニャ。
私はもうついていけないとわかり、途中から状況把握はあきらめましたが、
その分、外野で新門辰五郎たちとの交流や家来の純愛といったサイドストーリーで楽しませてくれました。
モックン演じるケーキさんはつかみどころがなく終始本心が見えにくかったのですが、
冷静に大局を見ながら日本の行く末を案じながらも
歴史の中で損な役回りを演じるしかなかった無念さがところどころで感じられたし、
水戸に戻って母親に朝敵になってしまったことを詫びて号泣するシーンはすばらしかった。
完走すると親しみもわいてくるからね、最後は「おのれ薩長めぇぇ」と唸る私がいましたよ。


乳母の岸田今日子、家臣の佐藤慶、辰五郎の妻の大原麗子、お騒がせ浪人の藤岡琢也
愛すべきキャラを演じた方はもはや鬼籍に。
確かに地味な大河ではありましたが、こういう作品もあっていいと思います。


ゲルマニウムローラー!
クレジットカードのポイント貯めて交換したギフトカードで買ってしまいました。