越後屋風情

odarinden2009-05-20

もう2〜3年前のことになるのかなぁ、
新しく始める検定試験に関するテキスト作りを依頼されました。
試験はそこからしか出題されない、という重要な1冊をまるごと。
取材の段階で知らない世界のことを学んでいくことは大変面白くて、
これは楽しくてためになる仕事だわ、とワクワクしていたのですが、
事務局からのディレクションが不明確(皆無w)で、
どんな本を作りたいのか、最後までまったくわからずじまいでした。


まぁね、そんな仕事もたまにはあるので仕方ないけれど、
できあがった本に何の愛着も感じないのは初めてだったかもしれませんw。
その事務局の担当者が当初、どんな検定にすべきかアドバイスを受けに行ったのが、
昨今世間を騒がせている京都にあるあの検定協会でした。
いっぱしのことをイロイロと聞いてきたようですけど、
あの越後屋風情の親子を報道で目にするにつけ、
「聞きに行くとこを間違えてるやろ」って、今では妙に納得してます。


家にいるので、昨晩は「風林火山」の再放送を見た!
大好きな海ノ口城の戦の回でした。
勘助が軍師としての才能を初めて存分に発揮する、心躍るストーリーです。
(といっても、晴信が引き返してきて見事に初陣飾られるんですが)
ロケの魅力たっぷりで兵士たちも生き生きしており、画面も引き締まってます。
城主である平賀の殿、いい奴だから勘助の言うこと素直に聞いてくれたけど、
逆に「今はみんなと勝どき上げたいよ〜」なんて言って油断しちゃう。
「ワシはこれでも入道。下手な経でも武田の奴らは成仏してくれるかのう」って
怖い面して優しすぎる(この役者さんホントにいい)。
勘助がミル姫に言う「人を憎みすぎてこんな目になりもうした」も泣けるんだよぉ。
デンベーも太吉も平蔵も、久しぶりに見ると愛おしくてならない。