私生活

内野聖陽様ご出演の舞台、「私生活」をシアターBRAVAで見てきたっ！
主なキャストは4人だけの濃〜い舞台でしたがな。


元夫婦のエリオット（うっちー）とアマンダ（寺島しのぶ）が
それぞれに新しい伴侶を連れてフランスに新婚旅行にやってくるのですが、
にゃんと隣合わせの部屋になって運悪く鉢合わせしちゃいます。
お互いに新しい伴侶（中島朋子、橋本じゅん）とはしっくりいきそうにないうえに、
焼けぼっくいに何とかで愛が再燃してしまい、2人してパリに逃亡。
ところがこれまた丁々発止のケンカばっかり。
取り残された2人も乗り込んできて…というのが大まかなストーリーですが、
男女の機微がうまく描かれている大人のコメディなんです。


うっちーのストレートプレイを見るのは実は初めてで、
カツラや仰々しい衣装はなく、ほとんど「素」な感じで出てきたのが新鮮でした。
ただですね、うっちーはももちろんのこと寺島しのぶが素晴らしく上手く、
2人のテンポのいいセリフの応酬には聞き惚れていたものの、
個人的には2幕の中盤あたりまではどうもチンタラしてて
お笑い好きの関西人にこの粋な喜劇はちょっと物足りないような感じがしてました。
（あたしにはお芝居の深読みがなかなかできないからなぁ）
ぶつかり合いの大ゲンカから4人交えての嫌味なティータイムへと突入し、
楽しくてたまらないハッピーエンディングに。
原作は1920年代にイギリスで書かれたものなのに古さを感じなかったのは、
人間なんて、特に男女の関係なんていつの時代も変わらないってことなんでしょう。
“結婚は勢いで出来るが、夫婦生活を維持するのは大変”。


9日の日曜日までやってます。