怒りの撤去

odarinden2008-06-08

この2週間ほど、我が家のリビングにドラムセットがあった。
夫の商売関係のものなので無闇に拒否できず(決してミュージシャンではない)、
やむを得ず持って帰ってきたため一時的な置き場所として使ってきたわけだが、
夫はそれをそこから動かす様子がなく、私のイライラは募るばかりだった。


ハイハットにスネアにシンバル2、タム2、フロアタム1、バスドラのフルセット。
といっても頭に“サイレンス”が付くモノで(練習用ともいうのかな)、
タイコは厚さ5センチ程度のパッド、シンバルは強めのプラスチック製のようだ。
バスドラも10センチ四方の平たいゴム製の“的”とかさばり具合は控えめといえる。
しかし! だからといってリビングに“ドラム置く”余裕なんてないのだ。
電源をつないで調節してから叩くとヘッドホンで“ドラムの音”が聞こえるそうで、
大量のコードとアンプ風機械が2つ、もちろんバスドラ用の重いペダルもある。
確かに私は大学時代にコピーバンドでドラムを担当していたので、
音が鳴ればちょっと面白いオモチャだったかもしれないが、
夫は自分でつないでみると言ったものの、結局一度試して2カ所音が出ただけで、
本当にまともな音が出るのかはわからないまま例によって放置されていた。
言うだけ無駄とは知りつつ、ときおり仕舞うように頼んでいたが、
私の怒りもいよいよ頂点に達したので、今日撤去した。


撤去というとスカっとする響きだが、要するに怒りながら片付けただけのことだw。
すべてばらして部品をまとめて段ボールに入れ、
フレームはなるべく小さく折り曲げて部屋の片隅に作ったスペースに入れこむ。
…この空間を作るためにもどれだけ必死の働きをしたことか。
ふだん目につくと怒りが込み上げてきそうなので、大きい風呂敷をかぶせておいた。
帰宅した夫は予想通り、リビングからドラムが消えたことに気付いていないw。
もちろん、この件について彼がコメントすることは二度とないだろう。
こうしていつも“私が怒って片付ける”ことでしか我が家の根本的な問題は解決しない。
「家にドラムがあるやなんて、そんな楽しいこと滅多にないやん」
と言った人もいたが、んなこたぁスタジオとか防音室でもあるような家のこと。
いったい何のための家なんだか、毎度毎度首をかしげるばかりだ。


今年はベランダの鉢植えミニバラに驚異的な花芽が付き、絢爛たる咲きっぷりです。
せめて画像くらいは美しいものにしとかなくっちゃ。