おやじはやめて

odarinden2006-11-13

毎日毎日、中学生と校長の自殺のニュースばかり。
とにかく、生きてほしいと思う。何があっても。


就職してすぐ、パンフレットの撮影に立ち会っていたスタジオ内、
流れていたFMラジオで岡田有希子の自殺のニュースを聞いた。
それからしばらくして日本各地でティーンエイジャーの自殺が相次いだ。
当時勤めていた会社内で、本部の経営方針に反発していた関係者の
中学生の娘さんも、その該当者のひとりになった。
上司はマスコミの動きにピリピリしていたが、
会社への直接の影響はなにもなかったと記憶している。
rindenは、ただ負の連鎖の怖さを知った。
今、あのころと大きく違っているのは、その理由だ。
教育現場には、どんな余裕があるというのだろう。


憤まんついでにもうひとつ。
ソニーマガジンズから『おやじロック』というムックが出ていた。
我らがディープ・パープルが表紙&特集を飾っている。
表紙なんて、3期のお披露目セッションしたお城の庭で取ったレアなカットだ。
な に が おやじロックだっ!
苦笑いしながら、自虐のつもりで作ってんのかいな。
大人のロック以下のモノ言いじゃない。
よくわからないのですが、これまで全く洋楽ロックを聴いていなかった人が
「よーし俺もオヤジになったから、いっちょオヤジロックとやらを聴いてみようか」
とか思ってツェッペリンやクラプトンやクリムゾンやクイーンのCD買って聴いて
もっといろんなこと知りたくなって、この本を買おうと思うんでしょうか。
それとも古いロックを聴いてみようかなと思った若い子たちに向けて
「おやじロック」という最低なネーミングでくくった大御所や名盤を
仰々しく紹介してあげる本なんでしょうか。


少なくとも彼らの音楽を聴いて愛して育った人たちに、改めて
「彼らと共にあった我が青春よもう一度」とプレイバックしてほしいのでしょ。
で、またゆっくりあの頃の音楽を聴こうよ、楽しもうよって言ってるんでしょ。
確かに僕らも彼らもオヤジですよ、でもそれをそのまま言っちゃイカンわ。
クラシック・ロックとだけ言えば済むことなんじゃないの?
ロックの歴史を築いたバンドや曲には、それなりに敬意を払ってほしい。
あたしたちにとっては、リアルなのです。


頭から湯気出して立ち読みしてたら、横でしっかりオヤジが立ち読みしていた。
今日のBGMはブラック・クロウズでした。