短い映画評「ゆれる」

odarinden2006-09-05

今日は、大のオダギリジョーファンである相棒と一緒に、
映画「ゆれる」を観てきた。
久しぶりに胸打たれる映画を観たように思う。


ともすれば2時間サスペンスで済みそうな話を、ち密な脚本で兄弟の内面描写に絞り込み、
ふたりの葛藤とか疑惑に満ちた心模様を、じわじわと見せてくる。
裁判シーンであんなにドキドキしたことはなかった。
兄役の香川照之が、腰抜かすほど上手い!!
後ろから、横から、どこから何を見てもその部分だけで素晴らしい演技をしている。
彼なくしてはこの作品は成り立たなかっただろうと思うくらいデス。
オダギリジョーもよかったが、正直いい役もらってズルーという感じw。
(10年前ならトヨエツにやってほしかったかも)
怒ってんのか笑ってんのかわからない、あの表情さえなんとかしてくれれば、
あたしゃもっと彼を認めると思うよ。


差し伸べた手。
この言葉が、見終わったあとでボディブローのようにきいてくる。
おすすめの1本です。