さよならプルート

odarinden2006-08-25

15年くらい前だろうか、何度か占いに行って言われたことがあった。
それは、「私の天職は占い師」ということだった。
…いくらなんでも、それはないでしょうw。
霊感はこれっぽちもないし、人に何かアドバイスするなんておこがましい。
しかーし、私にはそう思って笑い飛ばすほどの豪快さもなく、
そろそろ副業になるものを育てておかないと心配だとか思って
結構高いお金払って見てもらってんだから、なまじ嘘ではないのかもとマジになり
その後しばらくカルチャーセンター通いをしたことがあったのです。


タロットカードは絵の意味をなんとなく覚えていれば、
あとはストーリーテリングの技がモノを言う感じで面白いと思ったのだが
来ている生徒さんたちがモロに子育て済んだおばさんばかり。
講師が今言ったことを何回も聞き返すし(一度聞いたらわかることばかり!)、
私とあと1人いた仕事持ちの独身女性を敵対視してるようだしで、
居心地が悪くて続かなかった。
占星術のほうはというと、こちらは相当マニアックな雰囲気で、
ふだんは何をしているのかわからない謎めいた人たちがほとんど。
私も天体暦表(写真左)とか洋書で買込んだものの、初心者向けの説明が少なく
星座に惑星に配置だなんだと覚えることがすごく多い。
そのうち理科の勉強しているみたいでワケわからなくなり、
煮詰まっているうちに阪神淡路大震災に遭って、通っていたビルは全壊してしまった。


占星術は、天体の配置から運勢を読むというとても理論的な占いだ。
円形の図の中に12等分されたハウスがあり、そのハウスの中に
太陽から冥王星までの10個の天体がどのように配置されているかで占う。
惑星は規則正しい周期で動いているから、現在・過去・未来のいつだって
計算すればわかってしまうのである。
(そうやってホロスコープ作るのが面倒で、性に合わなかったのよー)
まさにその瞬間に、それぞれの惑星がこんなところにあったという事実は
客観的なのにすごく浪漫チックだと思う。
ちなみにrindenのホロスコープ(写真右/通販で作ってもらったw)では、
産まれた瞬間に東の地平線上から天王星冥王星が昇っているのがわかる。
ここにある星は、その人の「個性、気質、体格、外見」を表しているそうだ。
冥王星は「自分の思いどおりに人生を決めたいという思うが大変強い」らしい。


それで今日まで生きてきて、明日からはもう冥王星が惑星じゃないからといって
「自分の思いどおりにならなくてもいい」人生が始まるわけではないわ。
とはいえ、あの「どってんかいめい」ていう言い回しが良かったのにな。
占い師になること、rindenは実はまだ捨てていなかったりする。