ストーンズから消えた男

odarinden2006-08-18

昨晩はNHK-BS2でハイドパークのライブを放映していた。
久しぶりに見るこの映像、実に今から37年前のドキュメント。
ミック・テイラー、遠慮がちにギターうますぎ。


洋楽ロックを聴き始めたのは中学2年ごろからで、自分が記憶している
リアルタイムの最古なローリング・ストーンズは Miss You のヒットを飛ばしていた。
まぁ当時からあたしゃハードロック志向だったもので、
ストーンズなんてペタペタしてしてつまんねーの、ギターもしょうもないし。
と、今思えばとんでもなく無知で失礼な感想を持っていた。


ところがですね、俄然ストーンズのファンになったのが大学4年のときのこと。
卒論でドラッグカルチャーみたいなことを取り上げたので、
やれサイケだ、フラワームーブメントだ、知覚の扉だ何だと首突っ込んでいるうち
ドラッグで死亡した伝説のミュージシャンに行き当たったりするわけである。
(まぁ、これもロックファン的には予定通りの展開なのですがw)
で、ひと通り聴いていく中で、音もビジュアルもすんなり入ってきたのが
ブライアン・ジョーンズ在籍時のストーンズだったのだ。
白黒写真に写っている彼は、ミックやキースよりもずっとクセありだった。
大人ぶって世間を小バカにしながら、でも淋しそうで、母性本能をくすぐられる感じ。
何かね、清潔感があってね、彼が一番カッコよかったの。
結成当初からバンドのイニシアチブを取っていたにもかかわらず、
ドラッグで身を破滅させていくプロセスも興味深かった。
卒論そっちのけで、初期の彼らの曲を聴きまくった。
私の、ストーンズに目覚めるきっかけは、ブライアン・ジョーンズだったのです。


ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』(原題:STONED)、
今月下旬より大阪でロードショーが始まります。
お店のバイトちゃん、ホッシーがステッカー付き前売券を買ってきてくれました。
この手のバンドの自伝的映画って、キャストがいかに本物に似ているかばかりに
気を取られそうになりますが、それはそれで楽しみつつ
死の真相を見極めてみたいと思っております。
またココで報告しますわ。