月下美人が咲いた

神戸の実家からナイスな便りがありました。
昨日の晩、ニャンと月下美人が咲いたというのです。


その名を初めて聞いたのはまだ小学生のころだったと思う。
俳人だった母方の祖父が、同人の家に一晩だけ咲く花を見に行ったといいます。
そこでその花を囲んで句会を催していたというような話でした。
その名は月下美人！　
子供心になんて浪漫チックな名前なのかとウットリした覚えがあります。
しかも夏の夜に一晩だけ咲くだなんて、美人薄命とはまさにこのこと。


数年前にどこかからもらってきて以来、さほど気にとめてもいなかったのに、
実家の両親は数日前に花芽が付いているのを発見したそうです。
最初から花が咲くなんて、期待もしていなかったんだと思います。
（見た目はサボテンみたいな多肉っぽい植物なので、ふだんは愛着わかない）
それで部屋の中に入れておいたらあれよあれよという間にふくらんできて、
花の前に座っていると、昨夜の夜についに数時間のうちに花開いたというわけです。
その様子を電話で語る母と、奥から聞こえる父がちゃちゃ入れる声は
純粋に美しいものに感動しているような弾み方でした。
写真も送ってもらいました。あーん、きれい。
残念ですが、今はもうしぼんでいるそうです。


それにしても月下美人。素敵な名前と思う一方で、
キャバクラとかビジュアル系バンドが思い浮かぶのは私だけでしょうか。