博士の愛した数式

odarinden2006-02-16

「息子が通う中学校のPTA友だちに芥川賞作家がいる」と知人から聞き、
にわかに興味を持ったのが小川洋子
映画を観ようと思っていたが、試写会も外れたので文庫を購入してみた。


rindenは数学が大の苦手だ。
数学らしきこととか、単なる数字でも、目の前にやってきたとたんに
思考の扉をガシャンと閉め切ってしまう。情けないくらいに。
わからなかった、出来なかった、だから仕方ないといえばそう。
でも、そんな「数学嫌い」になってしまった自分が今では悔しくてたまらない。
数学の本質をよくわかっていなかったんだもの。
きっかけは大学を卒業して就職した会社の上司が言ったこんなひとことだった。
「数学ってさ、物事を論理的に考えるための方法を学ぶことなんだよ」
数字を並べて計算することが数学なんだろうと適当に思っていたあたしは
目からウロコがペロンと剥がれ落ちた。
「これがこうだからこうなる。だから次にはこうなって、それでこの答えに行き着く、と」
あとね、どんなに世の中が変わろうとも、1+1=2なんだって!
当たり前やんといえばそうだけどさぁ、
それって、なんだかとっても…理路整然として美しいことぢゃないか。


ときどき(いやしょっちゅう)自分がどうしようもなくアホだと思うのは、
考え方がちっとも論理的ではないからなんでしょう。
(かといって直感的でもなく、右脳人間でもないニャ)
せめて中学生くらいで、数学の魅力を教えてくれる人がいればよかったのに。
この小説で、どれだけ見つけられるか愉しみでもあります。


神戸空港開港。
最初から「ダメかもムード」がこんなにあって大丈夫なのか。