蝉しぐれ

odarinden2005-10-09

ハーバーランドのシネモザイクで、日本映画『蝉しぐれ』を観た。
最も印象的だったのは、監督の執念ともいえるような映像美の連続だ。
山や田畑の風景、家屋のたたずまい、四季折々の変化などを絵画のように切り取り
これが日本の原風景なのだと見とれてしまうほど、丁寧に撮られていた。
映画の強みだなぁ。ドラマじゃできなかったなぁ。
日本って美しい。そこに描かれた日本人も、実につましく美しかった。


市川染五郎は立ち居振るまいに品があって自然だし、決めのポーズもさらっと魅せる。
さすがに梨園の名門ってところ。
だけど、あぁ〜うまいっ!とは言い切れない足りなさがあるのは否めない。
単純に比べるのはイカンと思うのだが、ドラマ版で文四郎を演じていた内野聖陽さまからは、
「おふく好き好きビーム」(別名セクシー爆弾)が強烈に発散されていた。
染ちゃんにはこれが足りなかった。
だから、この映画版で一番魅せたかったであろう純愛部分がやや弱いと感じたのだ。
原作には秘剣や年上女性とのエピソードなど、もっといろんな話があったのにな。
でもそれらが削ぎ落とされたことで、かえって話がぶれなくなったかも。
あと、お笑い枠からの出演は昨今どうしても必要なのかしらん。
ふかわりょう今田耕司
個性的な役だから、演じたい俳優さんはいくらでもいるでしょうに。
プロダクションの力関係ではなく、きちんとオーディションすべきかと。


あー、秋の好日。いかにも神戸な画像を選んでしまいました。
岸壁で行われていたドイツフェアは期待はずれだったけど
帰りに寄ったチーズケーキカフェ「キュイキュイ」が当たり。
チーズケーキはもちろんですがたっぷり2杯分のコーヒーがめちゃおいしかったニャン
みぽりんお疲れさまー。囲碁マスターよろぴこ!