てやんでぇ、べらんめぇ

odarinden2005-05-17

今日は神戸のシネ・リーブルという映画館へ行った。
神戸朝日ビルディングのB1Fにあるのだが、
rindenがここで映画観るのは、実に…25年振りである。
厳密にいえば、以前行ったのは前の建物の朝日会館だ。
朝日会館は昭和初期に建てられた重厚&モダンなビルだったのだが
当時高校生だったrindenにはそんなことの値打ちは全く分からず、
ただ古臭いムードの映画館だったことしか覚えていない。
そこで観たのは何を隠そう!
レッド・ツェッペリン 永遠の詩』と『アバ・ザ・ムービー』の2本立てだっ!


ミュージックビデオなんてほとんど見られない時代、大画面で見る
ロックバンドの動いている映像は、それはそれはの感動モンだったんだから。
翌日学校で、だれかれとなく意気揚々と話す。
「きのう、映画行ってん」
「へぇ、何観たん?」
ツェッペリン!」
「…あぁ、チャップリンね」
という笑えない実話が生まれたのはこのときです。


あれから時は流れ、今はオシャレな3つのミニシアターに変身。
観たのはお待ちかね『真夜中の弥次さん喜多さん』です。
十返舎一九の『東海道中膝栗毛』は小学生のときに読んだけど、
こっちの原作は読んだことありません。
正直、不思議な映画だったけど、大変楽しめた。
ホモで愛しあう弥次さんと喜多さんが時空を超えて伊勢参り
その道中で自分の居所というべき「リアル」を見つけるというストーリー。
前半はテンポが良くって、大笑いしているうちにどんどん進むが、
後半はこの世とあの世が入り乱れ、死生観が提示される精神世界に突入。
ここでちょっとついて行けなくなる人もいると思う。
例えば長瀬智也だけを目当てに見に来たTOKIOファンとか、どうするんだろう。
それはともかく隙き間なく埋めつくされたセリフは、クドカンワールドの真骨頂で
クセ者の役者を滑りこませる上手さもさすが。やっぱり天才かも、と思う。
ただ、弥次さんと喜多さんの絡みは微妙で、ちょっと気持ち悪かった。
長瀬智也は「タイガー&ドラゴン」と演技が全く同じなのがなぁ。
ぐっさんを楽しみにしていたが、それよりインパクトがあったのは古田新太
おいしいところを持って行き過ぎで、館内も大爆笑だった。
そうそう、挿入されてる音楽がカッコよくて、特にエンディングが最高。
ZAZEN BOYS だそうです。