伊勢志摩行って思ったこと

odarinden2005-05-04

行ってきたのは、伊勢志摩にあるキャンプ場だ。
それはそれはいいお天気で、アウトドアの取材もうまくいったと思う。
rinden達はキャンプ場の中の小さなコテージに泊まったのだが、
目の前にヨシが茂る湿地があり、そこをカヌーで探検できたりする。
その湿地のむこうには志摩スペイン村が遠目に見え、
夜には賑やかに花火も舞っていた。
そんな街に近い施設だったけれど、そこで夜を過ごすと
「夜は暗い」という当たり前のことに、しみじみと気付いたりするのですよね。


今日の帰り道には伊勢神宮おかげ横丁に寄り道した。
江戸時代に庶民に流行した、お礼参りの「おかげ参り」にちなんだ横丁で、
昔ながらの建物が移築・再建されて集合し、土産物店や飲食店が軒を列ねている。
神社があってお参りをしてそこに集う人がいて。
自然の恵みや、毎日ただ元気に過ごせていることに感謝する。
身の丈にあった日々の暮らしと、ハレの場を楽しむ心。
300年前、ここにもそんな日本人がわんさかいたのだろう。
現代人にはそんな奥ゆかしさはないけれど、
ここは何度行っても、本当に楽しいところです。
招き猫専門店の前でパチリ。


昨日は憲法記念日だった。いやでも忘れないことがある。
rindenは大学卒業後に2年勤めた洋菓子会社で、広報を担当していた。
12月のある日、クリスマスケーキ作りでフル稼動する工場を紹介したいといって
近くの支局から新聞記者の人が取材にみえた。
がっちりと固太りしたような体格の、若い男性だった。
受付で彼をお迎えしたあと名刺交換をして簡単に挨拶をすませ、
後の相手は上司にまかせて、持ち帰ってもらうカステラか何かを用意して渡した。
その数カ月後に、彼は銃弾に倒れて帰らぬ人となった。
「ひょっとして、あの人か?」「はい」
上司とは仲が良かったrindenだが、それ以上のことは語れなかった。
彼とはほんの少しの接点しかなかったけれど、
なぜあの人が、というやりきれない思いは今もある。
支局に勤務する一記者をテロに巻き込むなんて、本当に許せない。
動機は思想的なことで、しかも犯行声明まで出ていた。
それなのに、時効を迎えて犯人が捕まらなかったのが不思議でならない。