日帰り旅ルポ/和気の藤と閑谷学校

odarinden2005-05-01

藤を見に、岡山県和気町に行ってきた。
焼物で有名な備前の隣町である。
日本一の藤公園には、全国から集めた藤の木が100本。
今日はあいにくの雨でまだ六分咲きということだったが、
あたりには花の香りが匂い立ち、雨とも相まってなんともしとやかな印象。
それに、ただ漠然と理解している藤という花にも、
花房の大きさや色の違いなどに違いがあって興味深かった。
隣接する和気神社は郷土の偉人和気清麻呂(わけのきよまろ)を祀る。
島流しの際に300頭もの猪が彼の後をついて来たという故事にちなみ、
ここは、なんと狛犬が猪だった〜。


その後に行った、閑谷学校(しずたにがっこう)は、本当に素敵な場所でした。
1701年に完成した日本で一番古い、庶民の学校。
備前藩主の池田光政公が、武士だけでなく 農民などの庶民をはじめ、
他藩の者にも門戸を開いたという、江戸中期としては先進的な教育機関なんだそうだ。
文字通りの静かな谷あいに広がる…学びの別天地ですよ。
備前焼瓦で覆われた建築物、それらを取り囲んで続く石塀、見事です。
とにかく何が凄いって、その自然環境の素晴らしさ! 
日ごろの喧騒を離れて、何かに集中するにはうってつけです。
こんなとこだったら、絶対勉強するよ、アタシ!
雨のしずくがしたたる新緑が揺れ、これまたつややかでキレイ。
2本の櫂の木が燃えるような赤に染まるという、紅葉の頃もおすすめです。


ひとあし先にrindenだけがJRに乗って日帰り。
連れて行ってくれた夫の両親は、和気鵜飼谷温泉でお泊まりです。
仲良く帰って来てね〜。