ロッキン・パティシエ
三田まで行ってきた。
神戸や西宮の北側にあたる田園都市だ。
丹波地方なので、もともと栗、椎茸、松茸、黒豆など実り豊かな場所。
しかし、ここ数年は大阪や神戸のベッドタウンとして著しく人口が増加している。
それこそが、脱線事故のあったJR福知山線の過密ダイヤの要因である。
ポンコツ車を走らせ、六甲山系に入るとなんてまぶしい新緑!
ガタガタ振動したって、AMラジオしか入らなくたって、気分は良好だ。
山を抜けたあとには高層マンションの並ぶニュータウンを過ぎ、
小さく幸せそうな一戸建てが並ぶ閑静な(でも夜は怖そう)エリアに入る。
目的の店はもうすぐなんだけど…。んん?
突然車が増えた。駐車場にはざっと30台以上。
激しい出入りにガードマンが交通整理。タクシーで乗り付けている人もいる。
「何じゃコリャ」とつぶやく夫。
「思ってた以上かも」と固まるrinden。
それが、今日行ってきたパティシエ エス コヤマだっ!
最近はケーキ屋とはいわないようなんだが、要するに洋菓子屋さんです。
それもとびきり美味しいと大評判の。
兵庫県下のケーキコンテストなどで受賞を重ねたあと、
テレビチャンピオンのケーキ職人選手権で3度優勝、さらにパリで行われた
そのグランドチャンピオン大会味覚部門で堂々の1位(コヤマロール)。
三田の片田舎(失礼!)にわざわざ人がやってくる理由だ。
店内はとにかく人だらけ!
ショーケースの前へ行くための長い行列に並ぶ。
「あそこまで行き着けなかったら、表でソフトクリーム食べて帰ろう」と言うと
「話のタネやし。いいんちゃう、並べば」と夫は面白がっていた。
コヤマロール1260円、もうひとつの苺ショート367円、マルジョレーヌ336円。
以上を買って帰り、コーヒーと一緒にいただく。どれもとにかく上品でやさしい味。
先日食べた、鉄人坂井シェフのロールケーキもまっことおいしかったが、
コヤマロールのスポンジのきめ細かさと、生クリームに絡む焼け面のコクは
たかがロールケーキのイメージを大きく覆すものだ。
さて、ただの人気店ならrindenは行かない。
ここに行った大きな理由は、実は別のところにあります。
シェフの小山進さんは、ハードロッカーなんです!
しかもrindenと同い歳。
なんか、自分と「同じもん」を共有してるんじゃないかと思ったのでした。
HP内の「わがまま対談」を見てみると、シェフの知られざる過去がわかります。
rindenが思わず買いに行ったのもわかるでしょ。