バチカンで根競べとはね
rindenはちょうど旅行中だったので、
前ローマ法王の死去や葬儀のニュースはウィーンで見た。
CNNをかけていたらずっとそればっかりだったもの。
それでちょっと拍子抜けしたことがあった。
日本では多分原語に忠実に「ヨハネ・パウロ2世」と呼んでいた前ローマ法王は
英語では「ジョン・ポール・ザ・セカンド」なのである。
ジョン・ポールって…ツェッペリンやん。
聞いたままを音にしたら「ジョンポーザセコン」。
それだけじゃありません。ローマ法王は英語でPOPE(ポウプ)。
ちょっと安っぽくないですか(笑)?
カールとチャールズとシャルルとカルロス。
ジョージとゲオルグとジョルジュ。ヘンリーとアンリ。
同じ名前でも国によって読み方が違うというのは高校の世界史で学んだように思う。
ヨハネと聞けば禁欲的な殉教者のようなイメージがあるのに
ジョンになったら近所にいる気のいいお兄ちゃんみたい。
あんまり権威なさそうで、同じ人とは思えず不思議な感じだった。
新しいローマ法王が選出された。ベネディクト16世。
これはいかにも仰々しくていい名前だけど、英語でも同じなのかな。
でもこう言っては不謹慎ですが、悪人面入ってますよね。
超保守派の人と聞いてなるほどと思った。
同性愛も中絶も急進的フェミニズムもダメだそうです。
子どもの教会学校やキリスト教系大学に通っていたが、プロテスタントだったので
rindenはバチカンの報道を見ても全く親近感が湧きません。
郵政民営化に断固反対している自民党のオッサンとあまり変わりません。
訃報に接し、岡本太郎の奥さんと思っていた人が養女だったことを知った。
テレビで見かけるたび、なんて可愛くて素敵な人なんだろうと思っていたが、
岡本太郎が生涯独身を貫いたのは、法的な登録をするのが面倒だったかららしい。
パリで生活をしたことも、彼の恋愛観や結婚観に影響しているようだ。
それにしても50年連れ添って、夫婦としての入籍なしとは。
天才を愛するには常識を超越しなければ、生半端な神経ではつとまらないのか。
以前瀬戸内寂聴の『かの子撩乱』を読んで、なんてパンクな一家だとぶっ飛んだが
岡本敏子さんは自伝的小説を遺しているようなので、ぜひ読んでみたい。