プチ遠出したあとはキンキラキン
市電に揺られて約30分、郊外のハイリゲンシュタットに着く。
ここはウィーンの北のはずれの閑静な住宅街。
実はベートーベンゆかりの場所なのだ。
聴覚が戻らなくなって絶望し、弟あてに書いた遺書にちなんだ記念館、
交響曲「田園」の構想を練ったという散歩道などが残っていて、
ぶらぶらと散策。それでなくても普通にいい感じの場所でした。
で、ここからさらにバスに乗ってカーレンベルグへ。
六甲ドライブウェイ風の道路を走り、小高い山の上に登る。
ガスっていてよく見えなかったのが残念だけど、
ここの展望台からウィーンの街がパノラマで一望できた。
付近はホイリゲという自家製ワインとつまみを出す居酒屋が点在。
rindenたちは昼食に展望レストランに入ったのでホイリゲではなかったが、
皿からはみ出るくらいのウインナーシュニッツェル(豚のカツレツ)
ホイリゲ風プレート(焼き豚、ソーセージ、キャベツの酢漬けなど)をワインと。
ほろ酔い気分で市街に戻ったあとは、オークションハウスのドロテウムをひやかし、
おみやげ買ったり、アイスクリーム食べたり、
エリザベートが結婚式を挙げたアウグスティナー教会を見学したのでした。
で、宿に戻るとハンスさんが、今晩のコンサートのチケットがあるからというサプライズ。
それもウィーンフィルの本拠地である楽友協会のホールなんだそうだ。
「演目はベートーベンのピアノ協奏曲とチャイコフスキーの交響曲....」
行きます、行きます! なんてラッキー!
喜び勇んでジーンズを履き替え、こましな格好でいざ出発。
...もう、びっくりしたのなんの。
元旦のニューイヤーコンサートが行われるまさにその場所でして、
昨日行ったシェーンブルン宮殿の大広間と何ら変わらない。
始まる前に撮りましたけど、柱キンキラキンで半分くらいは女神の人柱。
天井には天使ちゃんの絵が舞、2階席は優雅なバルコニー!
客電は絢爛豪華なシャンデリアーん。演奏中も消えなーい。
前方がひな壇になっていて、そこに楽団のひとたちが陣取る。
世界で一番音響がよく、美しいホールなんだそうだ。
まさかこんなとこに来られるとは思っていなかったので、興奮で息あがるrinden。
でもって、炸裂する紳士なおっちゃん&淑女のおばちゃんパワー。
ちょっとクラクラしてしまいました。残念ながら指揮は小澤征爾ではなく、
楽団もウィーンフィルではなくウィーンシンフォニカでしたが、
演奏も音も素敵でございましたし(上品口調)、
こうして一流の音楽が身近にある文化がうらやましくなりましたわん。わんわん。