不思議な家とおっちゃんパワー
市電に乗ってフンデルトヴァッサーハウスへ。
大阪市のゴミ焼却場のデザインをした芸術家が設計した集合住宅です。
ウィーンのガウディというだけあって、建物自体が奇抜、でもほのぼの。
残念ながら中へは入れないけれど(普通に人が住んでるので)、
外観を眺めてきました。不思議に街にとけ込んでいました(画像参照)。
次はその先のプラター公園へ。
もともとは貴族が狩りをしていた森だけに木と緑がいっぱいだ。
なんだかでっかい! 果てしない!
この中にあるシュヴァイツァーハウスというレストランで昼食。
お天気いいからみんなテラス席でいい感じ。
そのみんなって、ほとんどが楽しそうなおっちゃんたちです。
この人ら、仕事は....。まあいいか。喋りっぱなしやし。
メインに食べたものはシュテルツェといって、
豚肉のモモの部分を骨ごとグリルしたもの。
お肉部分は普通に焼いた豚肉で、西洋わさびを摺ったのやマスタードで食べる。
しかしそれだけではない。
一番外側の油がカリッカリになっていてたまらんおいしさなんです。
塩気が強いのでビールも進む、進む。
キャベツやジャガイモのサラダもアテにしてね。
プラター公園は、一部がキッチュな遊園地になっていて、乗り物もたくさんある。
中でも有名なのは1897年に作られたという大観覧車。
映画「第三の男」の中で登場するらしい。
もっともオリジナルは戦争で焼け、現在のは戦後に再建されたものだそうだ。
ゴンドラは一つが20人くらい乗れる大きなもの。
客はとびとびで来るし、動きながらスムーズに乗れるわけじゃないので、
次のゴンドラにお客が全部乗るまで、しばしば止まっちゃうんですねー。
高所恐怖症なのに思い切って乗りましたが、やっぱ怖かった。
さて、昨晩はミュージカルでしたが、今晩はオペラです。
ウィーン国立オペラ座で、モーツァルトの「フィガロの結婚」を観ました。
当日の立見席というのが3種類ほどあるのですが、
rindenたちは一番安い場所で見ることができました。
なんと2ユーロ。300円です! さんびゃくえん!
安モン自慢の関西人ゆえ、これほどの自慢のタネはありません。
ここは若い子が多く、ジーパンでもなんでも気になりません。
とはいえ、桟敷や1階などはびしっと決めたおっちゃんが
ご婦人をエスコートしてやってきています。満員です。
みんな60や70は超えてるように見えるけど、貫禄あって元気。
もちろん、もっと若いおっちゃんも多く、
ほとんどが女性というの日本の劇場とはムードが違う。
ここにもウィーンのおっちゃんパワーを見た。
「でもさぁ、おっちゃんら残業しないんかな」
気になるrindenに義妹はひとこと、
「そんなん、絶対にせえへんよ」
仕事は適当に切り上げて、もっと夜を楽しむべきなんでしょうかね。