憧れの人に今日は会えず

odarinden2005-03-19

大阪のビジネス街、本町。
さすがに土曜日は人が少なくて歩きやすかった。
旧知のライターUmikoさんが文を書いた絵本の原画展を見に行ったのだ。
頭の回転が早くて語彙が豊富で、根っからの文学少女
エロネタさえ屈託なく軽快に書く。
ちょっとロックな側面も見せつつ、遊びにも仕事にも底力を発揮する人。
チャーミングでアウトローな良妻賢母。
現に一人息子クンは夢野久作泉鏡花ブラッドベリーを愛読する8歳だ。
彼女が紡ぐ文章が大好きで、秘かにずーっと憧れている。
絵本のタイトルは「にゃんだあ かんだあ ゆうえんち」。
子猫がコロコロと遊ぶさまを、パンクロックの歌詞みたいな文で表現した、
それはキュートな一冊だった。
北陸からやってくるのに予定が遅れて、彼女に会えなかったのは残念だった。
rindenはあなたみたいになりたくて、このブログをはじめたのです。
…これはやっぱり黙ってるほうがいいな。


夜はモダンダンスの公演に。
見慣れないrindenには難解なテーマもあったが、
体全部を使ってもの言うことの強さ、美しさは充分に伝わった。
なかでも20人のダンサーが一度にステージに立った「流れる」は圧巻だった。
しずしずとした白装束の群舞に絡むのは、エスニックな打楽器の生演奏。
動きは押さえているのに、そこにはとめどない流れがあった。
それはただの時間ではなくて、
先人たちの命すら巻き込んだような永遠で刹那のときだった。
また、ダウン症のダンサー、ハスミさんの踊りはあまりにも純粋で健気で。
涙が出そうだった。


会場近くの兵庫県公館が、ライトアップされてすごくきれいだった。
神戸の隠れた名所です。