熱くロックを語りましょか

odarinden2005-03-08

数日前に『大人のロック』というタイトルの本を見つけて
それこそ大人げなく怒っていたのだけど、
世の中、実はそれどころではなかった。
月2回ペースで全30册発行される分冊本『Rock in Golden Age』、
AERAの別冊『AERA in ROCK 再びの、ロック。』、
そして発売中のプレイボーイは表紙が三大ギタリスト!
世の中昔のロックブームなのかっ?


rindenや夫の世代はたぶん、多感な時期が
洋楽ロックが一番イキが良かった時代と重なっていたのだと思う。
ビートルズ世代の団塊さんたちは音楽を社会と切り離さなかったけれど
あのころはもう、純粋に音楽を楽しんでいい時代になっていた。
次々に刺激的なバンドやジャンル、アーティストが登場した。
だから今の音楽シーンはつまらない、と感じるのだ。
何聴いても同じだし、特に日本のヒットチャートは酷い。
カッコ悪いもんを晒すな、魂を込めろっ。
もう、声を大にして言いたいもん!
こんなこと思うのは中年になったせいだろうと思っていたら、
同じことを感じていた心ある編集者たちがいたというわけだ。


AERA in ROCK 再びの、ロック。』は読みごたえがあった。
渋い写真、昔のクレアを思わせるインテリ然としたレイアウト、
嶽本野ばらちゃんの原稿、ブライアン・ジョーンズのファッション、
そんなものに引き込まれ、立ち読みじゃ終わらなかったので購入した。
なかでも興味深かったのは「ロック世代エグゼが語るアルバムベスト5」。
国会議員だの大学教授だの竹中平蔵秘書だの証券会社社長だの、
そうそうたるキャリアたちが洋楽ロックの愛聴盤をあげる。
農水省審議官にいたっては5枚すべてドアーズ、
みずほファイナンシャルなんとかかんとか広報はAC/DCグラハム・ボネット
野田聖子議員はクイーン、パープル、EL&P…。
あんたらのこと、みんな好きになりそうや!


ホリエモン。彼が今やってることはまさにロックだ。
rindenは彼を応援したいが、好きではない。
そう思っている人は大多数いるだろう。
そこんとこを、彼が気付いているかどうか。
日枝会長。
独裁経営者の時代に、労組のトップとして社員を率いた人だそうだ。
その後も金をちらつかせて近付いてくる輩にはトコトン反発。
何としても会社を守る姿勢には、実はちょっと魂感じてる。


忌野清志郎が今日の夕刊で語っていた。
「くだらない商業音楽に殴り込むんだという気持ちは、つねにある」って。
ホリエモンが何聴いてきたのか興味あるなぁ。