ワッハ上方
夕方からなんばグランド花月の貸切公演を見る予定だったので、
夫と合流するまで向いのワッハ上方に入って時間つぶしすることにした。
橋下知事が見直しを進めていることでも話題の、大阪府立の文化施設のひとつ。
上方演芸資料館というだけあって、大阪のお笑いの歴史が詰まった場所ですが、
路地風に作ってあるところはナムコのフードアミューズメントっぽいし、
常設展示で古い漫才の台本や横山やすしの背広といった展示品を見ても
その凄さがよくわからないので、正直ありがた味をあまり感じないのよね。
うーむ、入場料400円で入居ビルの賃料が年2億8000万円とは、あまりに厳しい…。
そんなことを考えていると、ちょうど館内の小演芸場で落語が二席始まるという。
無料だっていうから、寄って行かない手はありません。
もらったチラシを見たら、なんと昨日は柳眉兄さん(桂よね吉)が出演したらしい。
今日の1人目は笑福亭松五の「手水廻し」。
20代半ばくらいの若い噺家さんで、ちょっとせわしい話し方でしたが、
お兄ちゃんっぽくて親しみを感じるせいか、明るい一席だったように思います。
信州の宿屋の人が登場するのですが、みんな大阪弁で喋っていたのがちと違和感。
次に笑福亭竹林の「仏師屋盗人」。
こちらはかなりのベテランに見えまして、ロン毛を後ろでくくってます。
着物の着方があんまりピシっとしてないので、ちょっとアウトロー風な印象も。
枕で落語入門のようなことを話されて、それが雑学っぽくて面白かった。
300年前のネタ、手拭いと扇子の使い方、目線、左手の位置などなど。
って、わかったようなことを書いてますが、演題については
めくりに書かれているわけでなく、噺家さんが自分で言うわけでもないので、
帰ってからネットで調べて知った次第でございますw。
わーい、得した気分。
なんばグランド花月は、前回とはうってかわって最後列で観覧。
後ろの方はなんだかザワザワしてたし、やっぱり前で見るほうがいいな〜。
新喜劇では、座長川畑泰史のオバチャン役がすっごくよかった。
漫才は体を張ったWヤング、大介抜きで宮川花子、アホの坂田のコメディNo1。
トリは桂三枝で、お客の様子を見ながらつなぐ小噺が大ウケ。
(新婚さんいらっしゃいの裏話とか時事ネタだったと思う)
あんまり興味がなかった人ですが、テレビで一世を風靡しただけある、
独特の“華”を持っている人でした。