匂い立つ映像

odarinden2008-03-26

WOWOWで録画しといた『パフューム ーある人殺しの物語ー』を見た。
アラン・リックマン様ご出演だったというのに、
公開時にはそのカツラ姿に遠慮してしまい、まだ見ぬ一本でしたw。
いや〜、よかったよん。


18世紀のパリ(と南仏のグラース)が舞台の、天才香水調香師の話。
実際、どうしたって画面からは「匂い/臭い」を出すことはできませんが、
パリの市場に充満する悪臭から、彼が作りだす恍惚の香りまでを
なんとか映像で漂わせようとする執念が、すごいのです。
グロい場面があっても、それも臭いの表現には必要だわと思えてしまいます。
当初はリックマン目当てで見始めたのですが(といっても出てくるのは後半)、
主人公のグルヌイユ役のベン・ウィショーがなかなかの怪演で、目が離せないっ!
この人、若いころのキース・リチャーズによく似てるせいもあり、
早々にイメージがダブってしまったのも幸い?したかもしれません。
孤独やら無気味さやら切なさやら、細い体に背負ってる姿が痛々しいよぉ。
ま、最後はちょっとファンタジーになっていましたが、
ラストで少し笑えて、それはそれでよかったと思ってます。


そんなワケで今日は一日、鼻をヒクヒクさせていました。


ところで主役のベン・ウィショー、調べてみると
イギリスの王立演劇アカデミー卒業で主に舞台で活躍中の人らしいのですが、
ニャンと、ブライアン・ジョーンズの映画でキース役で出演していたことが判明!
やっぱりね〜!
パンフ引っ張り出して確認しました。ちょっと影薄かったけどね。
『パフューム』のプロモ来日時には貧乏揺すりしまくる挙動不審っぷりだったようで
今後は要注目だっ!