メタルマクベス感激
帰宅後疲れちまったので、朝の6時台に書いております。
昨晩、劇団新感線/SHINKANSEN☆RS 「メタルマクベス」を観に行ってきた。
初日、場所は大阪厚生年金会館。
破壊的にw、面白かった。
rindenの席は3階J列(後ろから3列目)のはずだったのですが、
行ってみるとニャンとそこのブロックは全体が黒い布で被われてて、
ピンスポの砲台になっているではありませんか!
係の男性にどうなってるんだと聞くと、そこは準備周到代りの席を用意してくれた。
…長年コンサート行ってるけど、こんなん初めて。
おかげで少しでも前に行けて、ラッキーでした。
これから行かれる方、該当席は御注意をば。
観終わって感じるのは、どうしてこうも2つの世界の別の話を劇的にまとめあげ、
アホくさいほど笑わせながら、気の小さい男と恐妻の野望と堕落を見せ、
かつ家族愛を描き、しっかりエンタテインメントなんでしょ。
ケレン味満載の娯楽劇とヘビメタのライブと、何よりしっかりシェイクスピアを観た。
原作からここまでの脚本を練るなんて、んもうクドカンってやっぱり天才。
もちろん、いのうえひでのりの演出も素晴らしいのですね。
こんな面白いもん、演劇ファンの女性ばっかしに独占させたらアカンよ。
ロック好きの元文学少女とか、ヤオイ系同人でロックをネタに描いてる人とか、
80年代にリアルタイムでジャパメタ経験してるオトナさんとかがもっと観るべき。
ギャグの落とし所は、こんな人たちが一番分かると思うんだけどな。
現にレコード売れなくなって落ちぶれ、やけ酒あおってボロボロのマクベスを見た
昔のファン(今は宝島少女になってブルーハーツやジュンスカを聴いている)が
「いやだ、SIONかと思った」っつー所は、思いっきりrindenのツボだったのですが、
会場全体で笑ってらしたのは20人くらいだったと思います。
「あんたらの音楽はサバスやヒープのパクリ」とか
「チキンジョージで44マグナムと対バン」とか、
そんなセリフが聞けるシェイクスピア劇がコレです。
『マクベス』はなんとか読んでおいてよかった。
スコットランドがEPS帝国に置き換わっていても、筋は分かりやすかった。
グレコが帝王切開だったのは原作にあるから、あそこでは笑っちゃいかんと思う。
肝心の内野聖陽様ですが、もう存在感が王者っていうか。
ヘビメタバンドのメンバーとランダムスターという極端な2つの役は、
…どこを観ててもお腹いっぱいです。あ、太ってるということではなく。
松たか子は炎みたいな女性です。上手くてびっくり。
森山未来クンの体のしなやかさにも驚き。ダンスの達人なのね。
グレコ役の北村有起哉がrinden的には一番の収穫。
冠クンはほっとする役回り。昨日の歌は探偵ナイトスクープの主題歌でした。
日曜日マチネにまた行く予定。
それまでにCD何度も聴いておこーっと。