メタルマクベス炎の報告

odarinden2006-07-14

本日、大阪なんばHatch にて、メタルマクベスライブを観てきました。
お芝居の挿入曲すべてを作曲した岡崎司氏率いるメタルマクベスグループをバックに
ボーカルとるのはもちろん、内野聖陽様ぁぁ〜〜(以下うっちー)。
お芝居で共演した冠徹弥クンとともにはじけまくっていらっしゃいました。


なんばHtachは観やすくていいハコです。
最近はここでバックホーンばかり観てたので、野郎が半分以上の
10代ばかりがすし詰めになる1階にはとても恐ろしくて近寄れなかったのですが
今日は年齢層も高くほとんどが演劇好きの女性客だろうから、
42才の現役ロックおばさんとしては負けてられへん! と意気込んでw1階へ。
1階の半分より前はかなり詰まっていましたが、後ろはめちゃ余裕。
ステージは前回のクアトロよりグンと高いから、まぁよく見えること。
ど真ん中あたりに突っ立って、生うっちーを迎え撃ちまっせ。


うっちーの歌は本当に「上手い」です。
長年ハードロックを聴いているあたしがそう思うのですから、マジです。
エリザベート初めて見たときに、この人ロックやんかと思いましたが
ミュージカルの先に行き漬いたのは、今や化石のようなヘビメタだなんてね。
そんな揺れ幅の広さを楽しませてくれるところがたまらん魅力ですが。
でもでもー。
彼の上手さはあくまで努力による俳優的なスキルが生んだものだと思っています。
メタルマクベスの世界観の中で演じた2役のための、完璧な演技のひとつ。
こんなに感情表現できるヘビメタボーカリストはなかなかいない。
だから凄いと思うのです。
が、だから物足りないとも思うのです。
あたしのようなこだわりが強くて頑固なロックリスナーには。
うっちーの歌は「演技」以上に「魂の叫び」なのかどうか、見届けてこようと
今日のrindenは「楽しい傍観者」を心がけておりました。
曲順や詳細はもはやうろ覚えなので、大目に見てやってと断りつつレポを。


短髪をグレー?に染めて、体が少し引き締まったようなうっちーは
ランダムスターさながらのマッドマックス風衣装でご登場。
「きれいは汚い、ただし俺以外」でドカンと始まりました。
単純に、いい男は光ってるもんですw。うわ、本物やーという感じ。
続いて冠クンの「炎の報告」「NO Les Paul、NO LIFE」。
トークでは上條恒彦の楽屋話で大笑いさせてくれます。いいキャラです。
順不同ですが、このあとエリサベートのトートの扮装で出て来たうっちーが
「愛と死のロンド」を熱唱。みんなの瞳がハートになる瞬間!
(左前にいた女性が、ハンカチで目頭を押さえたのを見たしィ)
エリザベートの舞台と重なって、rindenも失神しそう(嘘)でした。
なのに直後のMCで、下腹に力を入れたらベルトがブチ切れたと告白して大笑いです。
続いて披露した「闇が広がる」のヘビメタアレンジは秀逸。
うっちーと冠くんは、何しろ楽しそうにしています。
もちろん、これも彼の計算しつくした演技かもしれないのですが、
それにしても子供みたいに無邪気に飛び跳ねてて、誰より自分が楽しんでる。
上演中の裏話やらもてんこ盛りです。
途中2人が引っ込んでインスト演奏の時間を挟んで
メタルマクベス楽曲を怒濤のようにぶちかまし
「明けない夜はSO LONG」でコール&レスポンス。2階のみなさんも元気いっぱい。


「リンス」と「ダイエースプレー」はアンコールで。
コーロースー! と叫ばせていただきました。
2度目のアンコールはメタル演歌「親の七光り」と「みちのくひとり旅」。
客席はヤンヤの盛り上がりでしたが、rindenは好みではないのでついていけず。
で、「どうにも止まらない」と「How Many いい顔」。
もちろん、2曲ともすんなり歌えるけど、
口動かしてるのうっちーに見られたらヤバイと思って黙っていましたw。
3度目はメンバー整列してごあいさつ。


結婚おめでとーとか、そういう野次が全く飛ばなかったのは
お客が大人で気を使っているのか、それともそんな話を口に出すのもイヤなのでしょうか。
いちびりの大阪(関西)人としては、よく我慢したと思いますが
とにもかくにも、お客さんはいいノリでした。
パンプスでフレアースカートなのに、拳を上げ。
ズンチャーズズチャーのリズムで前打ちの手拍子とかしてて微笑ましかった。
ヘビメタ慣れてないけど、精一杯楽しんでる感じがよくわかりました。
音量はあと1.5倍ください。小さかったです。


で、うっちーの「魂の叫び」は聞こえたのか、アタシ。
…正直、わからなかったんですよね。まぁいいっか。楽しかったし。
だけどこれだけはよくわかった。
仕事仲間を大切にする、誰にでも気さくな、真面目で努力家のおちゃめな実力派、
つまりは素晴らしい俳優さんだってこと。
来年の大河を楽しみにしてマス。
素敵な夜をありがとう。